ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。
「やっぱりな、はぁ…なんかやっぱ悔しい」
言葉に詰まってる俺を見透かしたようにそう言う大和
「響は亜実に告んないの?」
「俺には…そんな事言える資格あるのかわかんねぇんだ、」
「やっぱり俺お前好きじゃないね。
そんなの言ってみなきゃわかんないじゃん。
そんな格好になってるけど性格は強がりで、だけど変なとこ弱気で…
そうゆうとこやっぱり変わんないねぇ」
懐かしいなぁって言いながらそう言う大和
「ごめん、こんな性格で」
「なんで謝んの。いいじゃん響にもいろいろあるんだろうし、自分のペースで物事進めいきなよ」
大和は俺の肩をポンポンと軽く叩くとじゃあまたなとだけ言って帰っていった。
俺は本当にバカだ、好きだってこんな短い言葉伝えるだけに躊躇しまくって、
『ごめん、もう私に近づかないで。』
好きだって伝えようとするたびあの時の事思い出して、いつか置いてかれると思うとヒヤヒヤして。
亜実にだけはそう言われたくないって思うとやっぱり言えねぇ。
のんびりしてたら他の男に先こされちまう。