ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。

日常



「亜実〜〜退院おめでと〜〜」


私が退院して学校に行くと昇降口で待ち構えてた果歩ちゃんがクラッカー鳴らして抱きついてきた。

その音に登校してきた周りの人達の視線が一気にあつまる。


「こんな事して恥ずかしくないのあんた。」


またまたいつもの素っ気ない返しをする絵里。

私は思わずふふっと笑がこぼれた


「何何?どうしたの、頭まだ治ってなかった?」

「違うの、みんな元気で良かったって思って。
あと響くんとも仲直りできて今日から一緒にちゃんと登校できたからかな?」

「え!?一緒に登校できるようになったんだ〜田中は安心したよ」


なんて言いながらすごい満面の笑を見せる果歩ちゃん。


「教室行こっか」


私と絵里の前をルンルン上機嫌に歩いていった。

その後ろを私と絵里は並んで歩く。


「そうだ絵里、響くん誘えたよついでに岡野くんも来るみたい。」

「もう一生誘えないんじゃないかって思ってたけどちゃんと誘えたんだ」


ふーんって顔して前見たままそう言った。


「果歩ちゃんは?行けるの?」

「それが………


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