わたあめ色の恋
「入学式、自己紹介と終わって、今日も一日頑張ったなー。」
心の中ですごく思う。

「あ、遥先輩!お疲れ様です!」
「うぃっす」
遥先輩って心強い方がいて本当に俺は恵まれてるなぁ
「そういえば未来。彼女できたか?」
「いえ、全然。俺恋愛興味なくて…」
「そうなのかぁ。もったいないなそんないい顔して」
「え?あ、そういえば俺今日、自己紹介の時に好きなタイプとか色々聞かれたんですよ。」
「あー未来はモテそうだからじゃない??」
「え、嘘。そうなんですか?でも好きって気持ちなんてわからなくて…」

「好きっていうのはな、女子を思い浮かべて1番はじめに浮かび上がる人のことだよ」

えっと…今はあんまり浮かび上がらないな。いつかは浮かび上がって欲しいものだなぁ

「未来!ボーっとしてるよ?俺ここだからまた明日な!」
「遥先輩!これからもよろしくお願いします!」
「何改まってるんだよ、俺の可愛い後輩なんだから!じゃあな!」
「さようなら!」

この公園も懐かしいなぁ。よく遊んだもんだ。
名前の知らないあの女の子と…

てか、珍しく人がいるな。…?もしかして吐いてる?大丈夫かな?
声、かけてみよっ

「大丈夫ですか?」
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