わたあめ色の恋
そこには今日あったばかりの山田くんがいた。
「えっ…なんで…?」
「あ、驚かせてごめん、ここ、通りかかったら困ってそうだったからさ…」
この人もしかして優しい人?頼ってもいいの?

「ねーね!みずとってきた!」
「おっ陽太ありがとね!」
「このひとだあれ?」
「あっ僕は山田未来っていいます!」
「未来お兄ちゃん!」
陽太と打ち解けたみたい?
「あっそういえば奏ちゃん!」
「え、名前?」
名前で呼ばれるなんて…
「あっごめん…つい…歌原さんのほうがいい?」
「別に名前でもいいですよ?」
「じゃあ名前で呼ぶね!俺のことは未来でいいから!あっそれで弟くん?大丈夫?」
「あ、なんか戻しちゃったみたいで…」
「あー胃腸炎とかかな?」
「医療詳しいんですね」
医療詳しい人とか憧れる。。
「まぁ色々と事情はあるんだけどね、それと敬語じゃなくていいよ!」
「ありがとう」
なんか返答間違えたかも…
「まぁ弟くんは家に連れて帰ってあげて、寝かせてあげれば大丈夫だよ、あと、熱が39度過ぎたり、つらそうだったら病院行った方がいいかも」
「ごめんね、色々教えてくれて、でも、助かった!ありがとう」
「ううん!また何かあったら手伝うから!あっこれ俺のLINEの番号」
未来くんはLINEのIDを書いた紙をくれた。
「じゃあ、奏ちゃん」
「うん…」

神様、教えてください。この人は本当に優しい人ですか?信じていい人ですか…?
信じてしまいそうな私…いいのかな?

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