蟻とくそ
「…洋司くん、好きです。わたしと付き合ってください!」
クラスの女子に告白された
後ろの席の北山くんと
横の席の白井くんが「かわいい」「ヤりてえ」って話してた女子
確かに
誰にでも笑顔で挨拶してくれたり
皆が嫌がる仕事も進んで受けてくれたり
成績が良く先生からもよく褒められてるし
友達と冗談を言って笑うこともできる人
人間的には完璧な人だなと思ってた
でも
「…ごめん」
僕はこの人を愛せないと思った