蟻とくそ

どれぐらいの時間が経ったのだろう


いつの間にか空は少しずつ明るくなってきている


空港のロビーで眠っていた人達が少しずつ起き始める


僕も

ベンチから立ち上がり


少しずつ歩き始めた


外に出ると

夜明けの風が身体を包む


ユキヤがどれだけ幸せでも

僕がどれだけ悩んでも

ぁりす先生が小説書けなくても

ぁりすシスターズやbros.がノン気よりのバイに気をとられていても


世界は平等に回っていって


世界はこんなにも美しい


今の気持ちを忘れずにいよう


今日が始まるこの瞬間を

スマホのカメラで切りとってみる


いつかまたどうしようもなく悩んだときに

この切りとった世界に帰ってこよう
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