それは、ダリアな恋模様







「なあ、コンビニ寄っても良い?」


「うん、私もアイス食べたい」


「太るぞ」


「……スタイルも花丸の女の子なんだって」


「ナニソレ」


「ねぇ、1分くらい前の話なんだけど!」







あえて表現して示すならば__


___水戸和は、私に執着して、依存している。







〝恋人〟と言うたった二文字のその関係に縛られた私たち。


二文字の割には重たくて、少しだけ窮屈で。





〝キミがいれば他に何も要らない〟だなんてそんなドラマティックな台詞は、言うことも、残念ながら聞くこともないけれど。


家もお金も要るし、洋服や、勿論スマホも必要で。まだまだ欲しい物があって、それに、将来は車にだって乗りたいし。








……だけど、やっぱり。


水戸和が要る、から。







__私だって変わらない




人間は〝同類〟を〝仲間〟を本能的に好む生きものだと聞くけれど。





__結局私も、水戸和に執着して、依存している。



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