バットエンドも幸せと。
そんな状況でも、皆逃げ出せなかったのは
友人や彼女、彼氏を置いていくことが出来なかったからだろう。
-僕は即死だったらしい。
衝撃で頭を打ち、体は窓の外へと投げ出された。
地面に強く打ち付けられ、僕は死んだ。
そんな僕の横で、君はずっとそばに居たらしい。
肩を揺らし、心臓に手を当てる。
生きてないことが分かったら、君は泣き叫びもせずに、ただ僕を見つめていた。
-あぁ、僕は死んだんだなぁ。
何故か、分かった。
痛みも、すべてがない空間でただ君を見ている。