【完】強引御曹司に気に入られた件
「違うこれには訳が…」
といいかけた涼介さんの言葉を遮って
「今はききたくない。
愛音さん帰りましょう」
といって私はホテルをでていった。
そして、外に出ると雨が降っていたので私は傘もささずに歩き出した。
これだったら泣いててもごまかせる…
トボトボ駅に向かって歩いていると
パシャパシャと水が跳ねる音と誰かが近づいてくる気配を感じる。
「結菜、風邪ひくよ。」
といって、私を傘に入れてくれたのは、心配してついてきてくれた愛音さん。
「愛音さん。」
「ごめんね、私が行こうって言ったばかりに…」
と私の体をタオルで拭きながら申し訳そうにいう愛音さん。