【完】強引御曹司に気に入られた件


「違うこれには訳が…」

といいかけた涼介さんの言葉を遮って


「今はききたくない。

愛音さん帰りましょう」

といって私はホテルをでていった。


そして、外に出ると雨が降っていたので私は傘もささずに歩き出した。


これだったら泣いててもごまかせる…


トボトボ駅に向かって歩いていると



パシャパシャと水が跳ねる音と誰かが近づいてくる気配を感じる。


「結菜、風邪ひくよ。」

といって、私を傘に入れてくれたのは、心配してついてきてくれた愛音さん。


「愛音さん。」

「ごめんね、私が行こうって言ったばかりに…」
と私の体をタオルで拭きながら申し訳そうにいう愛音さん。


< 136 / 213 >

この作品をシェア

pagetop