【完】強引御曹司に気に入られた件
「愛音さんは、悪くないです。
自分が嫌なんです。
涼介さんのこと信じたいと思ってるのにあんなの見たら疑ってしまいます。」
よしよし、と私の頭を撫でてくれて帰ろうっかといって最寄駅に向かい、チケットからなにまで準備してくれてその日のうちに涼介さんと住んでいる部屋に戻ってきた。
何度かスマホの着信音がきこえたが言い訳は聞きたくない。
私よりもっと美人で身分も合ってる人がいいはず。
私なんかよりずっと…
そうひとり部屋の布団の中で涼介さんにもらったリングを見ながら溢れてくる涙を必死に拭った。