【完】強引御曹司に気に入られた件
「あいつらは、他人のために自分の時間を割くほどお人好しじゃねーよ?
結菜のこと気に入ったみたいだからさ。」
彩音さんも、航平さんも私のために色々やってくれるので、この企画が前に進めているのも二人のおかげ。
「二人には感謝しかないですね。」
「まあ、俺の友達だから礼はいらないから。」
そういや、航平さんは涼介さんのお兄さんの友達で、彩音さんは友人って言ってたような…
「そういうわけには…
でも、頑張ります。
涼介さんに聞いて欲しくてわがまま言っちゃいました。」
と私が申し訳なさそうにいうと
「結菜はちょっとくらいわがまま言って欲しいし俺くらいには甘えて欲しい。」
わがまま言っていいと言われても、特にないのかなぁ…と思いながらも
「甘える練習しときます…」
と涼介さんに宣言する。
このことがのちに私を追い詰めるなんて思っても見なかった。