【完】強引御曹司に気に入られた件


一人だったら簡単なメニューしか作らないけど、好きな人のためなら手の込んだ美味しいものを作りたい。

美味しいって言って喜んでほしいもん。

そのために今日は頑張ったんだ。

涼介さんが好きなハンバーグとかではなく、仕事で疲れてあっさりしたのが食べたいと言われたので和食にした。

お味噌汁と炊き込みご飯、あと以前おいしいってほめてもらった肉じゃが。

キッチンで準備をしていると、涼介さんは私の後ろから抱きついてきた。

「お、肉じゃがじゃん。

うまそう」

と好物を目の前に、笑顔をみせてくれる涼介さん。

「えっと、涼介さん。

準備できません。

離れてください。」

私は、彼から離れようとする。



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