【完】強引御曹司に気に入られた件
「打ちの会社を成瀬ホールディングスの子会社にしてもらうことになったんだよ。
成瀬社長、君のお父さんにはお世話になりっぱなしだからね。
だから、うちの娘と成瀬君が結婚したらいいんじゃないかって話になってね。」
「私は、父に婚約者の話をして会見までしました。
なのに、父は破棄しろといったのですか?」
さっきまで片瀬社長の話をおとなしく聞いていた涼介さんは少しイライラしながら答える。
「まあまあ、詳しくは成瀬社長に聞いてよ。
私は、いい答えを期待してるからね。」
と言って片瀬社長は涼介さんの肩をポンと叩いて私たちのもとから去って行った。