【完】強引御曹司に気に入られた件
私は、すこし安心でき、彼に連れられて大きなおうちに入ると
「まあ、いらっしゃい。
あら、西野さんも、くるなら電話位してくれてもいいんじゃない?」
と迎えてくれたのは涼介さんのお母さんで涼子さん。
「悪かったな。
で、親父は部屋にいるのか?」
と涼介さんが涼子さんに聞くと
「ええ、いるわよ。
あとで、お茶持っていくわね」
と私たちのもとから去って行った。
「じゃ、俺たちは親父のとこへ行くぞ。」
「はい。」
私は、緊張でどうにかなってしまいそうだったが、涼介さんが私の手をぎゅっと握り返してくれたので気持ちを落ち着かせることができた。