恋という名の青春を。
「ハァ、ハァ…」
女の子たちがビックリしてる間に高橋君の腕を引いて走ってきた私たち。
「た、高橋君…。さっきはごめんなさい。…ちょっと私、混乱してて」
「あっ、俺こそ…なんかごめん」
「「………………………」」
なんか、高橋君の前だと…上手く言葉が紡げないな…。
それになんか胸がやけにうるさいし…。
頑張れ私…。なにか話になるもの…。
…!あった!
「あのっ!夏祭り、行きませんか⁉︎」
私が目をつけたのは一枚のチラシ。
そこには神代祭と書いてあった。
あとは、高橋君の返事だけ…!
「えっ…。…俺なんかが一緒に行っていいの…?」
「もちろん!」
あぁ…よかった…。
「じゃあ、来週の土曜の夕方、5時にあの公園で」
「うん!」