◆中学生物語◆
翔太と2人っきりで話すなんて、初めてだ。声も出ない。
「い…やぁ、その…あたし、体育は毎…回決まって休んで…る…から…」
うまく呂律が回らない。
「へぇ~。おまえって体育系って感じすっけど意外にダメなんだな」
…悪かったね、ダメで。
「う…うん。部活だって、美術部で、運動とかに全然縁ないし…ほんとにダメなの、あたし」
「…あ~、だからこの間100m測ったときあんな遅かったんだ」
「え!?う…うん」
…不思議と、翔太と話せていた。
意外にも…翔太はあたしみたいな平凡女とも、話してくれるんだなって思った。
…優しいって、思った。
―それから、どれくらいだろう。体育が終わるギリギリの時間まであたしたちは話していた。
話したことなんて、どうでもいいことばっかりで、翔太にとってはすごい小さいことだったかもしれないけど、
…あたしは、すごい大事になことに思えた。
「い…やぁ、その…あたし、体育は毎…回決まって休んで…る…から…」
うまく呂律が回らない。
「へぇ~。おまえって体育系って感じすっけど意外にダメなんだな」
…悪かったね、ダメで。
「う…うん。部活だって、美術部で、運動とかに全然縁ないし…ほんとにダメなの、あたし」
「…あ~、だからこの間100m測ったときあんな遅かったんだ」
「え!?う…うん」
…不思議と、翔太と話せていた。
意外にも…翔太はあたしみたいな平凡女とも、話してくれるんだなって思った。
…優しいって、思った。
―それから、どれくらいだろう。体育が終わるギリギリの時間まであたしたちは話していた。
話したことなんて、どうでもいいことばっかりで、翔太にとってはすごい小さいことだったかもしれないけど、
…あたしは、すごい大事になことに思えた。