◆中学生物語◆
…少し、カタッって音がしたんだ。



ゆっくり振り返ったら……。



―みずきがいた。



ちょっと一瞬ハッとなっちゃったけど、すぐに切り替えてみずき一言言った。



「……あれ?みずきじゃん。早ぇーな、おまえ。いつもこの時間に来てんの?」



…すると、みずきはまたちょっとぎこちなさそうに返答した。



…しばらく喋って、のちに俺はみずきの鞄に入っている変な紙切れを見つけた。



俺は何かと思って、すっとみずきからスリのように奪った。



その紙切れには……



『翔太へ』



紛れもなくそう書いてあった。
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