◆中学生物語◆
俺は信じられなくて、そのままじっとその文字を見つめていた。



(俺宛て……だよな?他に翔太なんていねぇし…)



俺は、少し俯きかげんで何か考え込んでいるみずきを横目に、これが本当なのか、ちょっと知りたくなった。



…俺たちはそれまでに、『みずきは俺になんか用があんのか』みたいな話をしていた。



そして俺はこう言った。



「あったり~。やっぱなんかあったじゃん」



そしてみずきに、その紙切れをプラプラさせた。



それを見たみずきは、「それはアンタには関係ないの!!」って言いながら俺を追い掛け回す。
< 101 / 138 >

この作品をシェア

pagetop