◆中学生物語◆
あたしはゆっくり振り向いた。そこには……



「みず…き…?」



…やっぱり、少し遅れてきた翔太の姿があった。



「翔太…。…自分から誘っておいて遅いですッ」



あたしがそう言うと、翔太はちょっと頭を掻いて『ワリィワリィ』と言いながらあたしの隣に座り込んだ。



あたしは、翔太が自分の隣に座ったことにちょっと戸惑ったけど、でも嫌ではなかった。



…そして、翔太が口を開いた。



「…なぁ、あの手紙の内容のことだけど…」



(…ハッ!!…告白のこと…言われるッ!!)



あたしは、急に顔が赤面して思うように翔太の顔を見れなかった。
< 117 / 138 >

この作品をシェア

pagetop