◆中学生物語◆
「そんな…ことあったんだ…。ごめん、覚えてなくて」



「…いや?俺が覚えてればそれでいいから…。…でも、あんときマジ嬉しかった。改めて礼を言うよ」



「…や、やだなぁ。あたし何にも覚えてないのに」



あたしは自分が覚えてもいないことに礼を言われると、なんだか悪い気がしてきてならなかった。



…そして、あの話題は突然、振られることとなった。



「…あとさ」



「…ん?」



「…あの告白のことだけど…」



「…へッ!?」



あたしは、突然告白のことを切り出されて、思わず変な声を挙げてしまった。
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