◆中学生物語◆
「え、あ、あのそれは…その…つまり……」



あたしは、そこで一旦言葉を切って、翔太の表情を確認してから言った。



「…告白の返事……OK…ってことッスか…?」



(あ…なんか言葉変になった…)



…と、自分で思いつつも、翔太に問いかける。



「…そーゆーことッスね」



翔太は、あたしの変な喋り方で返してくれた。



…嬉しかった。



涙が出そうになるほど嬉しかった。



あたしにも、まだこんな奇跡が残ってたんだって…。



すごく感動した。



…夢かと思って頬を強く抓ってみた。
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