◆中学生物語◆
…やがて、桃子が静かに口を開いた。



「…ホント…よかったね」



「…へ?」



「え、あ……なんか、改めて、2人が結ばれてよかったなぁ~って!!」



「…あー、なんか今さらだね。…でもそーゆー桃子は、誰か好きな人いないの?」



あたしは、桃子に無理矢理な質問をした。



…けど、桃子はそれに恐れなく答えてくれた。



「…いたよ。半年前まではね。…ウチの好きな人…もう当時既に別の人と付き合ってたんだ……今もだけど」



…桃子は、衝撃の事実を言った。



「…え!?桃子好きな人いたのッ!?しかもその人彼女がいるってことッ!?」



あたしは、そばにある石ころを蹴り歩きながら桃子の顔を見つめた。

< 131 / 138 >

この作品をシェア

pagetop