◆中学生物語◆
「じゃあ……ここで…。…みずきも、翔太と頑張りなよッ!!」



「あ……うんッ」



桃子は、華奢な肩をふわりとあがらせて去っていった。



その様子から、とても喜んでいるように見えて、あたしも嬉しい気分になった。



「…さぁ~~って!!あたしも頑張ろーっと!!」



そんな独り言を言うと、後ろから何やら聞き覚えのある声が聞こえた。



「―…なーに独り言ってんだよ」



「…へ??」



あたしは恐る恐る振り返ると、そこには少し息の切れている翔太が立っていた。



「…翔…太……」
< 134 / 138 >

この作品をシェア

pagetop