◆中学生物語◆
「おッ、女子たち早ぇーな」



「おまえらが遅いんだよッ」



「んだと~…あ、言っとくけどまだ裕也来てねぇから」



…今優歩と話しているのは、竹本。通称タケ。



…まぁ、翔太の親友ってとこ。



「…別に裕也はいてもいなくても関係ないし」



「…あーそういえば!!おまえら最近別れたばっかだもんな!!そりゃ会いたくねーわ」



竹本は、優歩をわざと挑発するかのように言う。



「…でもタケ~、割りとそいつら普通に話してるぜ~?」



「そういえばそーだな。まだ未練あんじゃねぇの~?」



「当たり前じゃん!!別れたからって、縁が切れたわけじゃないし!!」



突然、男子から優歩への冷やかしが始まった。



それに対し、優歩は反発する。



でも、優歩は口の割りにそんな嫌そうでもない。やっぱあいつらってよくわからん。



…そうこうやってる内に、翔太んちのドアが開いた。



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