◆中学生物語◆
(もうちょっと気にしろよ…)



と、思いつつも、おかげであまり相手にされなく済んだ。



翔太の家は、本当に不思議な家だった。



ありえないくらいに天井が高くて、なのに2階があって。部屋は広いしリビングも和室もすごいキレイだしで、驚いたことがたくさんあった。



とりあえずみんなで翔太の部屋に入ることになった。こんな大勢入るのかなって思ったけど、想像以上に翔太の部屋は広く、みんな丸ごとすっぽり入ってしまうほどの広さだった。



「うわぁ!!翔太んちマジで広い!!つーか、1人部屋でこんな広いとか超ありえない!!」



翔太んちに来たことがなかった女子の1人が呟いた。



ウチも、声には出さなかったけど、心の中でものすごい驚いていた。



(すごい、すごい!!マジですごいよ、この家!!…いつかこんな家に住みたぁい…)



ウチは、その部屋のキレイさと広さに圧倒されて、ただ天井を見つめるばかり。



みんなで部屋に来て何をするのかと思ったら……。

< 30 / 138 >

この作品をシェア

pagetop