◆中学生物語◆
□□


―次の日。



今日はなぜか翔太は来ていなかった。



桃子に言ったら、『昨日は別に変わったところはなかったのに』って言ってた。



先生は、みんなに翔太が休みの理由も告げずに朝学活を終わらせてしまった。



あたしは、変に思った。



すると、10分休み、桃子が気になったことを言ってきた。



「ねぇ~みずき…ウチ、気になったことがあるんだけど……」



「何?」



あたしたちはそのまま、教室へ出て、誰もいないところで足を止めた。



「なんか……優歩たち元気なくない?」



「え?…そう思えば。いつもより…こう、なんていうか…盛り上がりがない感じ?」



「うん」



「でもそれって……」
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