◆中学生物語◆
―「…みずき?」
「……き」
「…え?」
あたしは、自分の声を振り絞った。
「あたし…翔太が好きなの。すんごい片思いだけど…叶わない恋だけど…でも翔太が好き」
(…言った!!)
あたしは、改めて親友に本当のことを言うのにどれだけの勇気がいるのかを思い知らされた気がした。
桃子は、ただ呆然とした表情を見せるばかり。
「桃…子…?」
あたしが、そっと呼びかけてみると、突然我に帰ったように桃子はあたしの手を取って強く握った。
「そう…だったんだ!!やっぱそうだったんだ!!」
「え…?『やっぱ』…って?
まるで、何もかもわかっていたかのような言い方だ。
「……き」
「…え?」
あたしは、自分の声を振り絞った。
「あたし…翔太が好きなの。すんごい片思いだけど…叶わない恋だけど…でも翔太が好き」
(…言った!!)
あたしは、改めて親友に本当のことを言うのにどれだけの勇気がいるのかを思い知らされた気がした。
桃子は、ただ呆然とした表情を見せるばかり。
「桃…子…?」
あたしが、そっと呼びかけてみると、突然我に帰ったように桃子はあたしの手を取って強く握った。
「そう…だったんだ!!やっぱそうだったんだ!!」
「え…?『やっぱ』…って?
まるで、何もかもわかっていたかのような言い方だ。