◆中学生物語◆
「夏休み前、1学期最後の掃除やってたとき、ウチ翔太と掃除場近いんだけど…翔太とタケが話してたの。そこをあたしが見てて、暇つぶしに2人の話聞いてたんだ。そしたら…」
「そ…そしたら?」
あたしは、桃子の言葉に息を呑む。
桃子は、少し焦らしてから続けた。
「タケが、『おまえ好きな奴いねーの』って翔太に聞いたの。そしたら翔太が、『好きってわけじゃないけど、好みの女ならいるよ』って言ったの。で、タケが『誰?』って聞いたら……」
「…それがあたしだった…ってこと?」
あたしは桃子の言葉を先取りして恐る恐る言った。
「…そう。『ん~…みずきかな』って言ったんだよ!!好みの女に指定されてんだから、後はアンタからアタックすれば問題ないっしょ!!」
「…う、嬉しいけどでも…“好きな奴”じゃなくて、“好みの女”でしょ?しかも『好きってわけじゃない』って…可能性低くない?しかも、今の翔太の好きな人は優歩だし…」
あたしは、自然と肩が落ちた。
「そ…そしたら?」
あたしは、桃子の言葉に息を呑む。
桃子は、少し焦らしてから続けた。
「タケが、『おまえ好きな奴いねーの』って翔太に聞いたの。そしたら翔太が、『好きってわけじゃないけど、好みの女ならいるよ』って言ったの。で、タケが『誰?』って聞いたら……」
「…それがあたしだった…ってこと?」
あたしは桃子の言葉を先取りして恐る恐る言った。
「…そう。『ん~…みずきかな』って言ったんだよ!!好みの女に指定されてんだから、後はアンタからアタックすれば問題ないっしょ!!」
「…う、嬉しいけどでも…“好きな奴”じゃなくて、“好みの女”でしょ?しかも『好きってわけじゃない』って…可能性低くない?しかも、今の翔太の好きな人は優歩だし…」
あたしは、自然と肩が落ちた。