◆中学生物語◆
―昼休み。
みんなが体育館へ行ったり、別のクラスに遊びに行ったりと、あたしたちのクラスの教室はがら空きしてしまった。
…この教室にいるのは、あたしと唯一の親友、桃子だけ。
「…みずき~…あたし聞いちゃったんだぁ」
「え?何を?」
桃子は、ちょっと言い憎そうに身体をくねくねさせながら言う。
…ちなみに桃子はあたしが翔太のことを好きだとは知らない。あたしは他人にそう軽く自分の好きな人なんて口に出さないタイプだし。
「あのね~…みずきも薄々気付いてたかもしんないけど……翔太と優歩いるでしょ?…あの2人、最近付き合い始めたらしいよ」
「…へ~…そうなんだ」
…そりゃあ、そんなこと感づいてたさ。
「…ったく、あいつらが考えてることまるでわかんない。…優歩なんかさ~、この間まで裕也と付き合ってたのに…おととい別れたらしいよ。ほんっと、ワケわかんないよね」
「だよね~…」
桃子は、『優歩』の部分だけ声を小さくさせて呟いた。
…つか、なんで桃子そんなことまで知ってんの?すごいね。あたしそんなこと、微塵も知らなかったし…。
―あたしは、桃子の情報通に少し驚きながらも、桃子とそのまま話し続けた。
みんなが体育館へ行ったり、別のクラスに遊びに行ったりと、あたしたちのクラスの教室はがら空きしてしまった。
…この教室にいるのは、あたしと唯一の親友、桃子だけ。
「…みずき~…あたし聞いちゃったんだぁ」
「え?何を?」
桃子は、ちょっと言い憎そうに身体をくねくねさせながら言う。
…ちなみに桃子はあたしが翔太のことを好きだとは知らない。あたしは他人にそう軽く自分の好きな人なんて口に出さないタイプだし。
「あのね~…みずきも薄々気付いてたかもしんないけど……翔太と優歩いるでしょ?…あの2人、最近付き合い始めたらしいよ」
「…へ~…そうなんだ」
…そりゃあ、そんなこと感づいてたさ。
「…ったく、あいつらが考えてることまるでわかんない。…優歩なんかさ~、この間まで裕也と付き合ってたのに…おととい別れたらしいよ。ほんっと、ワケわかんないよね」
「だよね~…」
桃子は、『優歩』の部分だけ声を小さくさせて呟いた。
…つか、なんで桃子そんなことまで知ってんの?すごいね。あたしそんなこと、微塵も知らなかったし…。
―あたしは、桃子の情報通に少し驚きながらも、桃子とそのまま話し続けた。