◆中学生物語◆
…書き始めて3時間が経過し、もう過ぎ去った時間の跡を残して、時計が1秒1秒、時を刻んでいた。



気がつけば、もう12時。ものすんごい真夜中だ。



中学1年生でも、まだ11時までには寝なきゃいけないって決まりがあるけど、



…正直言って11時以内に、あたしは1度も寝たことがない。



だから、別にどんなに時間が過ぎ去ろうとしても、全然へっちゃら。



…だけど、あたしって変。いつもなら、この時間でもまだおきていられるのに、手紙を書いていると、なんかうとうとしてしまう。



何かやりたいことがあるときばっかり眠くなっちゃって…あたしの体って一体。



…けど、どんなに眠くても、夢中になっていればそれだけ時間を忘れられるってことだ。



…気づけば手紙の文章はもう、1枚の紙切れに収まりきれないほどの量になっていた。
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