◆中学生物語◆
誰もいないと思って教室に入ると、そこには1人、教室の窓際で静かに佇んでいる人がいた。
あたしは、つい教室入る1歩手前で息を呑んでしまった。
…その男子は、紛れも無く、翔太だった。
静かに外から来る風に身を任せて、さらりと靡かせるそのさらさらな髪は、すごく触り心地がよさそうだった。
いつもとは違う雰囲気を漂わせている彼は、いつもあたしが感じているカッコ良さよりも、カッコ良く感じた。
…そんな翔太に見とれていると、やがてあっちもこちらに気づいた。
「……あれ?みずきじゃん。早ぇーな、おまえ。いつもこの時間に来てんの?」
…4日ぶりに聞いた翔太の声は、やはりいつもと変わりはなかった。
あたしは、つい教室入る1歩手前で息を呑んでしまった。
…その男子は、紛れも無く、翔太だった。
静かに外から来る風に身を任せて、さらりと靡かせるそのさらさらな髪は、すごく触り心地がよさそうだった。
いつもとは違う雰囲気を漂わせている彼は、いつもあたしが感じているカッコ良さよりも、カッコ良く感じた。
…そんな翔太に見とれていると、やがてあっちもこちらに気づいた。
「……あれ?みずきじゃん。早ぇーな、おまえ。いつもこの時間に来てんの?」
…4日ぶりに聞いた翔太の声は、やはりいつもと変わりはなかった。