◆中学生物語◆
「アイツッ……バカじゃねぇの!!最後の野球の試合よりッ、あっちを選ぶってのかよォ!!」
結果は、0-3で圧倒的に相手チームの勝利だった。
…期待のエースだった4番の裕也は、俺たちの場所から去っていった。
俺は、あの最後の試合の次の日。裕也に聞いたんだ。
『なんで昨日、野球よりバスケを選んだんだ』って。
…そしたら、裕也超キレてさ。『俺だって野球の試合出たかった!!』…って。
俺はそのとき、裕也の事情の何もかもを知った。
大好きな野球を親父に内緒でしていたことも、親父から無理矢理バスケやらされてたことも。
…そんで俺、もう1つ『中学で何部に入るんだ』って聞いた。したらさ、
『バスケ』ってアイツ、重苦しい言葉で言ったんだよ。
結果は、0-3で圧倒的に相手チームの勝利だった。
…期待のエースだった4番の裕也は、俺たちの場所から去っていった。
俺は、あの最後の試合の次の日。裕也に聞いたんだ。
『なんで昨日、野球よりバスケを選んだんだ』って。
…そしたら、裕也超キレてさ。『俺だって野球の試合出たかった!!』…って。
俺はそのとき、裕也の事情の何もかもを知った。
大好きな野球を親父に内緒でしていたことも、親父から無理矢理バスケやらされてたことも。
…そんで俺、もう1つ『中学で何部に入るんだ』って聞いた。したらさ、
『バスケ』ってアイツ、重苦しい言葉で言ったんだよ。