◆中学生物語◆
―そうして、俺はまた野球を新しい気持ちで再スタートさせた。



俺は、それからちょっとずつ…みずきのことを意識するようになった。



…けど、中学の2学期が始まったばかりんとき。



俺は優歩に告られた。



優歩に『裕也と付き合ってたんじゃねぇの』っつったら、『ケンカした。あんな奴はもうどーでもいい、翔太がいい』って言われた。



俺は、心んなかで“ふざけんな”って思った。



そんな理由で相手変えんのかって、ちょっと腹が立った。



…けど、少し涙目の優歩に、とてもそんなことは言えなかった。



だから、“今弱ってるこいつを裕也の代わりに支えられるのは、俺だけなんだ”って思って付き合いをOKした。



すると、優歩はすごい目をキラキラさせて、抱きついてきた。



―これでいいんだ。



そう、思った。
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