『lastday』
「失礼します。」

「お待たせしてすいません。」

「いいえ。」

少し、沈黙が流れる。

口を開いたのは、先生だった。

「葵さん。実は昨日ご両親に来てもらってたんだ。」

確かに昨日お母さん達帰って来るの遅かった。

「え、仕事の残業じゃなかったの?」

「ごめんね…ごめ…。」

お母さんは泣き始めてしまった。

その瞬間、私の中の嫌な予感が大きくなった。

「君は、受け止められるかい?」

「良い結果ではなかった、って事ですよね。」

「そういうことになる。」

軽い気持ちで来たはずだったんだけどな。

「分かりました。受け止めます。」




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