トライアングル・キャスティング 嘘つきは溺愛の始まり
「つまり、どういうことなんでしょう?」
まだ篤さんの意図が読めずに聞き返した。
「つまり、俺とデートしよう。」
「デート!?」
「うん。話は単純だよ。盗聴器に場所と時間を報せて、俺たちは楽しくデートを満喫する。
どうせ盗聴器と一緒にGPSくらい付いてるんだろうし、犯人が俺たちに近づくのは簡単だ。
俺のファンなら、俺の前で瑞希ちゃんに何かすることも無いだろうし、何かあっても俺が側にいるから。
で、後を付けるような人が居ないか拓真が見張って犯人を特定する、と。」
篤さんがニヤッと笑って兄に「頼んだよ」と付け加えた。
「お前なぁ……簡単そうに言うけど、そんなに上手く行くか?」
「一回で犯人を見つけられなくても、楽しいデートを繰り返せばそのうち見つけられるだろ。」
「そんなこと何回もさせられるかよ。
……それにしても篤は、何か企んでるときが一番生き生きしてるな。」
まだ篤さんの意図が読めずに聞き返した。
「つまり、俺とデートしよう。」
「デート!?」
「うん。話は単純だよ。盗聴器に場所と時間を報せて、俺たちは楽しくデートを満喫する。
どうせ盗聴器と一緒にGPSくらい付いてるんだろうし、犯人が俺たちに近づくのは簡単だ。
俺のファンなら、俺の前で瑞希ちゃんに何かすることも無いだろうし、何かあっても俺が側にいるから。
で、後を付けるような人が居ないか拓真が見張って犯人を特定する、と。」
篤さんがニヤッと笑って兄に「頼んだよ」と付け加えた。
「お前なぁ……簡単そうに言うけど、そんなに上手く行くか?」
「一回で犯人を見つけられなくても、楽しいデートを繰り返せばそのうち見つけられるだろ。」
「そんなこと何回もさせられるかよ。
……それにしても篤は、何か企んでるときが一番生き生きしてるな。」