トライアングル・キャスティング 嘘つきは溺愛の始まり
スタジオでは篤さんが先に撮影を始めていた。
少し着崩したタキシード姿が映える、長い手足。前髪は片側だけ瞳を隠すように下ろされていて、額が出ている方には、片目だけ銀の仮面が付けられている。
顔を隠しているのに、却って均整の取れた顔立ちが強調されていて、危うい美しさを放っているように見えた。
篤さんがチョコレートに口付けるようなポーズをとったり、ゆっくりと口にに運ぶシーンの撮影が続く。
直視出来ないほどの色っぽい仕草だったけれど、カットの声がかかると、篤さんがニコッと笑って私に近付いてきてくれた。
「久しぶり」
「格好いいですね。凄く似合ってます。いつもそういう格好してそうなくらい。」
「あはっ。なんだそれ。俺をそんな変態扱いしないでくれ。」
そう言って、篤さんが私の仮面に手を伸ばす。
「わっ取らないでください。これ一度取ると、着けるの大変なんですよ。」
「しばらくぶりだから、よく顔を見せて。
瑞希ちゃん、大人っぽくなったね。高嶺の花の美人さんって感じ。
今日のイメージにぴったりだ」
少し着崩したタキシード姿が映える、長い手足。前髪は片側だけ瞳を隠すように下ろされていて、額が出ている方には、片目だけ銀の仮面が付けられている。
顔を隠しているのに、却って均整の取れた顔立ちが強調されていて、危うい美しさを放っているように見えた。
篤さんがチョコレートに口付けるようなポーズをとったり、ゆっくりと口にに運ぶシーンの撮影が続く。
直視出来ないほどの色っぽい仕草だったけれど、カットの声がかかると、篤さんがニコッと笑って私に近付いてきてくれた。
「久しぶり」
「格好いいですね。凄く似合ってます。いつもそういう格好してそうなくらい。」
「あはっ。なんだそれ。俺をそんな変態扱いしないでくれ。」
そう言って、篤さんが私の仮面に手を伸ばす。
「わっ取らないでください。これ一度取ると、着けるの大変なんですよ。」
「しばらくぶりだから、よく顔を見せて。
瑞希ちゃん、大人っぽくなったね。高嶺の花の美人さんって感じ。
今日のイメージにぴったりだ」