トライアングル・キャスティング 嘘つきは溺愛の始まり
「お兄ちゃん……」
体の隙間をなくすように抱き寄せても、まだ足りない。突き上げるような疼きは、強くなるばかりで。
熱に浮かされたように瑞希の髪を撫で、白く透き通った首筋を、小さな肩を、背中を撫でる。
瑞希が息苦しそうに身動きしても腕を解かず、浅い呼吸を繰り返す様子に嗜虐的な悦びさえ感じていた。
「駄目なんだよ、こんなところに来たら」
この疼きのほんのひと欠片でも、彼女にうつってしまえば良いのに。
瑞希の手を取って細い指の間に自分の指を滑りこませ、手の甲を撫でる。同時に、手を挟み込むように親指で手のひらを撫で上げた。
「はっ……ぁ……」
瑞希の呼吸が乱れるのを聞いて、目眩のような感覚を覚える。気が付けば膝で彼女の足を開いて体を押さえ付けていた。
これではまるで……
頭の片隅でずっと「やめろ」という声がしているのに、瑞希を欲しがることを止められない。結局俺の理性が戻ったのは、彼女が矯声のように声を漏らしてからだった。
潤んだ瑞希の瞳。俺が彼女を追い詰めた。
体の隙間をなくすように抱き寄せても、まだ足りない。突き上げるような疼きは、強くなるばかりで。
熱に浮かされたように瑞希の髪を撫で、白く透き通った首筋を、小さな肩を、背中を撫でる。
瑞希が息苦しそうに身動きしても腕を解かず、浅い呼吸を繰り返す様子に嗜虐的な悦びさえ感じていた。
「駄目なんだよ、こんなところに来たら」
この疼きのほんのひと欠片でも、彼女にうつってしまえば良いのに。
瑞希の手を取って細い指の間に自分の指を滑りこませ、手の甲を撫でる。同時に、手を挟み込むように親指で手のひらを撫で上げた。
「はっ……ぁ……」
瑞希の呼吸が乱れるのを聞いて、目眩のような感覚を覚える。気が付けば膝で彼女の足を開いて体を押さえ付けていた。
これではまるで……
頭の片隅でずっと「やめろ」という声がしているのに、瑞希を欲しがることを止められない。結局俺の理性が戻ったのは、彼女が矯声のように声を漏らしてからだった。
潤んだ瑞希の瞳。俺が彼女を追い詰めた。