絶対、好きになれない。
なんだ、
そんな風に笑ったりもするんだ。

しかもノート見られてたなんて恥ずかしいな。
隣の席だからチラッと見たらみえるもんね。
ちゃんと普段から綺麗にまとめておこう。

そのノートの日から、
なにかと叶くんと一言二言話すことが増えた。

相変わらずのんびりとした会話で
なにも内容はないのだけれど、
叶くんにだけは、
クラスメイトとして認めてもらえたーーー
そんな気がして嬉しかった。

そして、時折見せる
ありがとうのときの叶くんの笑顔は
いつの間にかわたしの癒しになってた。
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