絶対、好きになれない。
「高峰ーーーって、俺の同中にいたな。有名な子!な、ヒデ。」

「高峰百合ちゃん!」

な、可愛かったよなと盛り上がる彼ら。
叶くんは、は?と顔を上げる。
わたしと才加は、
目を合わせてそそくさと去る準備をする。

居た、やっぱり居た。
同じ中学校の同級生が。

『あ、えと、叶くん、じゃあ、』

やんわりと声を掛けて
盛り上がってる男子たちに目もくれずに
その場を立ち去った。

「うーわー、やっぱ居るわよね!」

『こここここわかった。』
< 42 / 136 >

この作品をシェア

pagetop