絶対、好きになれない。
そのあと、寡黙な叶くんに戻ってしまい、
静かな時間が流れる。
どんどん、日が落ちていきオレンジに染まる。

「伝えたから。覚えといて。」

そう言って鞄を持つと
叶くんはまた明日な、と言って去った。

ドキドキと
変な緊張が止まらない。

誰かと付き合うことで
わたしは変われるかもしれないーーー
そう東雲先輩、言ってたもん。

帰り道につきながら、
わたしは携帯でメールを作成する。
先輩へ、きょうの出来事を相談してみる。

バイトだから、返事は遅いかな?
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