絶対、好きになれない。
ーーーと、安心していたのも束の間のこと。

隣の席の叶くんはわりと今まで通りで。
お互い特別、あのときの話をしていない。

東雲先輩とは相変わらず学校ではスルーで。
まあ、校舎も違うから
ほぼ会うこともないんだけれど
連絡を取りつつ、
仲良しの先輩後輩が続いてる。

そんな中。

「よ、叶。」

とこの間、食堂でわたしの話をしてた
同中らしきふたりが叶くんのところに
やってきて話をしていた。

「俺らさ、ちょっと高峰さんに用があって。」

にやにや、とした顔をみると、
嫌な思い出が脳裏に駆け巡っていく。
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