絶対、好きになれない。
東雲先輩がお友達のところへ戻ったのをみたのか
愛花ちゃんがものすごいスピードで
わたしの隣を陣取る。

「なに、いまの!叶といい雰囲気になるわ!東雲先輩ともいい感じになってるわ!なにそれすごい青春じゃん!!!」

なんかすごく楽しそうですね、安達さん。

『えと、東雲先輩にも告白されたっぽい。』

いや、されたっぽいじゃないよね、
されたよねわたし。

『あの、えと、されたーーー。』

「やっぱりねえ、絶対好きだとおもってたんだよね。優しい友達をしてあげたかったんだろうけど。叶の告白みて、嫉妬したんだ☆ ふふ、案外と東雲先輩もガキね。」

どういうこと?

わたしの頭にはハテナがたくさん浮かぶ。

才加にこのシチュエーションを言ったら
泣き叫んで「みたかった」とか
言っちゃうんだろうな。
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