絶対、好きになれない。
「は、そんな簡単に諦めれるんだ。俺ってーーーそれくらいなんだな、百合ちゃんにとっては。」

傷ついた顔をしている。

わたしが先輩を必要としてないわけじゃない。
わたしと居てくれている先輩が、
わたしを要らないというのであれば
わたしは諦めなくちゃいけないって....

『先輩、それは勘違いでーーー!』

「わかったよ。もうわかった。それ以上なにも、言わないで。」

くるっと背を向けて
東雲先輩はわたしに振り向くこともなく
みんなの集まっていた場所へ戻っていく。

怒らせてしまった。

しばらくすると、帰ったとおもっていた
叶くんがわたしのほうに近寄ってきた。

「忘れ物して取りに来たんだ。東雲先輩から、用事あるから送ってやって、て言われたから。」

え?

「帰ろっか?」
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