絶対、好きになれない。
電車で
助けてもらったときからもそうだけど、
叶くんは他の人と雰囲気が違う。
話し方も、触れ方も、
「下心」というものがないのか、
「雑念」というものがないのか、
変わった空気感を持った人なのだ。
『叶くん、ありがとう。送ってくれて。』
結局、家の前まで送ってくれた。
のんびり他愛もない話もしたけど
元々わたしも叶くんも
口数の多い方ではない。
静かで、居心地のいい時間だった。
「うん、俺は楽しかった。」
ふわりとたまにしか見せない笑顔は
なんとなく特別な気がして嬉しかった。
『叶くん、笑った顔、いいよね。』
「そういうこと言ったら、勘違いする。」
もう辺りは暗くなっていて
ほんのり街灯がわたしたちを照らしている。
『ごめんーーー』
「いや、謝らなくていい。」
なんとなく、ふたりで伏し目がちになる。
助けてもらったときからもそうだけど、
叶くんは他の人と雰囲気が違う。
話し方も、触れ方も、
「下心」というものがないのか、
「雑念」というものがないのか、
変わった空気感を持った人なのだ。
『叶くん、ありがとう。送ってくれて。』
結局、家の前まで送ってくれた。
のんびり他愛もない話もしたけど
元々わたしも叶くんも
口数の多い方ではない。
静かで、居心地のいい時間だった。
「うん、俺は楽しかった。」
ふわりとたまにしか見せない笑顔は
なんとなく特別な気がして嬉しかった。
『叶くん、笑った顔、いいよね。』
「そういうこと言ったら、勘違いする。」
もう辺りは暗くなっていて
ほんのり街灯がわたしたちを照らしている。
『ごめんーーー』
「いや、謝らなくていい。」
なんとなく、ふたりで伏し目がちになる。