佐藤さんは厄介だけど…
月日が流れるのはとても早い。
既に入学して1ヶ月が経とうとしていた。

世間はゴールデンウィーク。
でも、私にゴールデンウィークは無くて…。


やっとレポートも出し切って解放されたと思ったのに、ゴールデンウィークはみっちりバイトだ。

まぁ、予定も何も無いから入れたんだけどさ。


常連の佐藤さんは変わることなく毎週土曜日に来店する。いつの間にか、「いつもの」が出来る間、会話をするようになっていた。


「こんにちは、ユキちゃん。」


今日もキラキラ爽やかな笑顔での登場。
眩しすぎるほどだ。


「あ、佐藤さん。いらっしゃいませ。」


そして、いつの間にか私は「ユキちゃん」と呼ばれるようになっていた。



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