赤い刻印 - Secret Love -【続編】
「これ安っぽいけどうちの高校の制服に似てる。あの頃のこと思い出した?」

紺のブレザーに赤チェックのスカート。
スカートの端っこを持ってクルっと回ってみせる。

「~~っ。着替えなくていいのに」
「先生はこれかな」

そう言って先生の肩に白衣を掛けた。

「聴診器のおまけつき。これじゃ化学教師じゃなくてお医者さんだね!」
「はー…」

観念したのか白衣に袖を通してベッドに腰掛けた。
シャワーを浴びてきたからか顔が赤い。

「…ごめんな」
「え?」
「俺がいなくなって大変だったろ?お前だけにつらい思いさせてごめん」

ああ、さっきの女子高生たちの言葉を気にして…。

「今さら何言ってるの。香川や文幸もいたし平気!」
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