赤い刻印 - Secret Love -【続編】
「いえ…。あ、あのっ!」
私はもらったばかりのジュエリーケースを差し出した。
「これは…」
「おばあちゃんにもらったんですけど、私やっぱり受け取れません!」
お父さんはジュエリーケースを開けて目を細める。
「懐かしいなー。遺言だったんだよ、明仁のお母さんの」
「私たちまだ結婚だなんて…。だからもらえないです」
「もちろんすぐに結婚しろだなんて言わないよ。でも、迷惑じゃなければ受け取ってやってくれないか?」
「…」
「春まで持たないかもしれない。おばあちゃんの最後の望みなんだ」
「……」
そんな現実受け入れたくない。
おばあちゃんにはずっとずっと元気でいてほしいのに。
私はもらったばかりのジュエリーケースを差し出した。
「これは…」
「おばあちゃんにもらったんですけど、私やっぱり受け取れません!」
お父さんはジュエリーケースを開けて目を細める。
「懐かしいなー。遺言だったんだよ、明仁のお母さんの」
「私たちまだ結婚だなんて…。だからもらえないです」
「もちろんすぐに結婚しろだなんて言わないよ。でも、迷惑じゃなければ受け取ってやってくれないか?」
「…」
「春まで持たないかもしれない。おばあちゃんの最後の望みなんだ」
「……」
そんな現実受け入れたくない。
おばあちゃんにはずっとずっと元気でいてほしいのに。