赤い刻印 - Secret Love -【続編】
ポンポンと優しく頭を撫でられたけど何だか納得がいかない。

「それとな、未成年は親の同意がないと結婚できないんだよ」
「え!?そうなの?」
「そうなのって…。知らなかったのか?」

小さく頷くと先生は頭を抱えてしまった。

母親と修二さんが許してくれるとは思えない。
つまり、私が二十歳になるまでは先生と結婚できないってこと。

おばあちゃんに結婚式を見せてあげたい。
でも、やっぱりそれは叶わない夢なのかなー…?


***


「…で、一沙はどう思う?」
「へ?」

気づいたらゆかりの顔がすぐ目の前にあって、思わずマヌケな声を出してしまった。

「ごめん!聞いてなかった」
< 121 / 164 >

この作品をシェア

pagetop