赤い刻印 - Secret Love -【続編】
キミの夢は俺の夢
12月はみんなどこか浮かれモード。
街を彩るイルミネーションが眩しい。
ボーッと歩いていたら、いつの間にか繁華街にまで来てしまった。
「ねぇ、君。ひとり?」
突然後ろから声を掛けられる。
振り返ると、大学生風の男2人組がニコニコしながら立っていた。
「良かったら一緒に飲みに行かない?」
「結構です」
「つれないなぁ。もしかして未成年?じゃあご飯でも…」
右腕を強く掴まるて体が強張る。
「離してく…」
「一沙!」
聞き慣れたその声に振り返ると、息を切らした先生が立っていた。
「俺の連れに何か用?」
「何だ、男連れかよ」
男2人は逃げるように夜の街へと消えていった。