赤い刻印 - Secret Love -【続編】
「帰省するなら4人まとめてのほうがエコだからって」
「何だそれ。意味が分からない」
「だよね。おばあちゃん具合悪いみたいだから、地元着いたら病院直行したいのに」
「あの2人は何を考えてるんだ」

先生は小さなため息をついてまた本に視線を落とした。

「だから!本読むのは今度にして大掃除…」

そう言いかけた瞬間、玄関のチャイムが鳴り響いた。

「え?もう来ちゃったの」

慌てて玄関へと向かいドア開けると、香川と文幸がニコニコしながら立っていた。

「一沙、会うのは久しぶりだね」
「よぉ、一沙。元気だった?」
「うん!」

ハイテンションな2人に少し戸惑いながらも、久しぶりに会えたことに喜びを感じる。
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